熟語を使いこなすことで、長くなりがちな文を短くまとめられる。
しかし、中には熟語にしづらい説明もある。
例えば、
会社へ行くことは「出社」という。
学校へ行くことは「登校」という。
刑務所を出ることは「出所」という。
それでは、どこかへ出かけるために家を出ることは何と言うのだろうか。
「出家」か。それだと、僧になってしまいそうだ。
「家出」か。それだと、なんだか家に不満のある子供みたいだ。
疑問が解けなかったので、Twitterで呟いたところこんな回答が返ってきた。
「そのために」だから、出社であり登校であってよいのでは。
厳密さを求めるなら「出発」と「(学校に)到着」などとするとか...
・Twitter / ffi
なるほど。家を出ることは過程にすぎず、重要な情報は「出社」や「登校」だから、
それらを使えばよいだろうということらしい。
そして、より精確に記述するならば文または熟語を複数用いるべきのようだ。
大抵の場合、この方法で解決するだろう。
説明を冗長にすれば、伝えられる情報は多くなる。
だから、無理に熟語にする必要はそもそもなかったりする。
しかし、次のような例の場合はどうだろうか。
ケータイのアラームを設定している。
それぞれには「起床」「朝食」「身支度」という風に、すべきことが熟語で書かれている。
そして、ここに「会社へ出かけるために家を出る」時間を追加しようとしている場合、
「出社」と記入しては少し情報が曖昧になってしまう。
「出社」と記入すると、「家を出る」時間よりも「会社に着く」時間と勘違い
してしまいそうだ。
それでは、「家出」や「外出」と記入した場合はどうだろうか。
「家出」は前述の通りの印象を受けるし、「外出」はどこに行くのかの情報が欠落している。
このような問題が生じるのは、熟語に対する理解が乏しいからだろう。
「動詞+目的語」の二字熟語の場合、一つの行動しか説明できない。
「出社」は会社へ行くこと。
「登校」は学校へ行くこと。
「出所」は刑務所を出ること。
「家出」は家を出ること。
「外出」はどこかへ出かけること。
よって、「会社へ行く」ために「家を出る」という風に、二つの行動を一つの二字熟語で説明することはできない。
ffiさんの言うように、「外出−出社」といった記述をしなければならない。
しかし、一つだけ記述形式が異なるのは妙に気になる。
そこで、どうにか一つの熟語で説明できないか考えてみる。
「会社へ行く」ために「家を出る」ことは、言い換えれば「家を出て、会社へ行く」ことだ。
英語で言えば、「leave home for the company」。
「leave」は「leave A for B」の形で「Aを出てBへ向かう」という意味になる。
必要な情報は、「出発場所」「到着場所」「動詞」の三つだ。
つまり、これら三つの情報を端的に表せる熟語があれば良い。
ということで、新しい三字熟語を作ってみた。
「行家社」:家を出て、会社へ行くこと。
「行甲乙」:出発場所(甲)、到着場所(乙)とし、「甲を出て、乙へ行くこと」の意。
読み方が分からないのが難点だけど、書き言葉としては使えると思う。
それでは、これから友達と「行家店」してきます。行ってきまーす。


